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春のつつが虫病患者数予測scrub typhus

山形県の春のつつが虫病患者数予測結果(2019年)

 本県の木々もすっかり芽吹き、新緑の葉が茂る季節となりました。春と言えば山菜採り・農作業ということで、これから野山に出かける方が増えていくと思います。そのような中、心配されるのが「つつが虫病」です。山形県では、毎年、ゴールデンウィーク前後〜6月末を中心に、つつが虫病患者が発生しています。

 山形県衛生研究所では、本県における春のつつが虫病患者数と過去の気象データに関連性があることを見出し*、過去の気象データから翌春(未来)のつつが虫病患者数を予測する取り組みを行っています。

*Epidemiology and Infection, 145:462-470, 2017. (要旨はこちら)

予測結果:2019年春の山形県におけるつつが虫病患者数はやや多い

 春から秋の間で、野山に入ってから5〜14日後に発熱し、その後、発疹(全身のブツブツ)が出た場合は、つつが虫病を疑い、早めに医療機関を受診してください。

 つつが虫病は、有効な治療薬で早期に治療すれば完全に治りますので、過度に恐れる必要はありません。その他、つつが虫病に関する情報は、当所作成の パンフレット(1.13MB)を参考にしてください。

<計算方法>

 過去31年間(1984-2014年)の本県における春のつつが虫病患者数(図1)の増減と関連性の強かった4種類の気象データ(例 前年8月の平均気温 [図2])を用いて、未来のつつが虫病患者数を予測しています。過去31年間の春の平均患者数が約9.1人だったことから、予測された患者数を以下のとおり分類しています。

分類
図1 春のつつが虫病患者数(1984-2014年、山形県)


図2  8月平均気温と翌春のつつが虫病患者数の関係(1984-2014年、山形県)

これまでの予測と実際の結果


  年度        予測       結果(実際の患者数)
2019
やや多い
2018
やや少ない     平年並み(7人)
2017
平年並み      とても少ない(3人)
2016
平年並み      やや少ない(4人)
2015
平年並み      やや少ない(4人)

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