山形県花粉アレルギー情報
提供システムの開発

研究成果報告書

平成15年3月

山 形 県 衛 生 研 究 所
山形県森林研究研修センター
山 形 県 立 農 業 試 験 場
山形県総務部総合政策室政策企画課

ご あ い さ つ

 全国でスギ花粉症に悩まされているアレルギー患者数は、人口の約10%、1千3百万人とも言われており、まさに国民病の状況を呈しているところであります。また、本県におきましても多くの県民の方々が花粉症症状に悩まされていると言われております。
 これまでのスギ花粉情報は、飛散が始まってから、マスコミ等を通じて県民へ提供されてまいりましたが、個々の患者毎に発症時期が異なること、重症者の多くは飛散の始まる早い段階から症状が現れること等があり、飛散開始前に、その年の総体的なスギ花粉飛散量や中期・短期の花粉飛散予測が可能となれば、花粉症の予防対策に極めて有効であると考えられております。
 「山形県花粉アレルギー情報提供システム開発プロジェクト」は、「よりきめ細かく、精度の高い花粉アレルギー情報の提供」を目的として、平成12年度からの3カ年計画で、研究アドバイザーとして独立行政法人農業環境技術研究所川島茂人博士、並びに研究コーディネータとして山形大学工学部橋幸司教授の御指導をいただきながら、当課が事業管理を行い、山形県衛生研究所、森林研究研修センター、農業試験場が共同で研究開発に取り組んできたものです。
 山形県におけるスギ花粉の飛散状況や花粉症の発生等について長年にわたりデータを蓄積している衛生研究所、花粉発生源となるスギ林分布状況の解析やスギの開花条件の解析等を担当した森林研究研修センター、スギ及びイネ科植物の開花日予測手法等の開発を担当した農業試験場が密接に連携し、調査研究を行ってまいりました。
 これらの研究成果を集大成して、平成15年のスギ花粉シーズンから本格的な花粉アレルギー情報提供システムとして運用を開始することとなりました。
 本報告書は、これまで3カ年の研究成果について取りまとめたものであり、関係各位よりご活用をいただければ幸いです。

  平成15年3月

    山形県総務部総合政策室政策企画課長   佐々木 正士郎


「山形県花粉アレルギー情報提供システムの開発」研究成果報告書

目       次

 T.研究成果報告

1.スギ花粉発生源のデータベース化
 (1)リモートセンシングデータを利用したスギ林分布の把握
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・森林研究研修センター・・・・・ 1
 (2)スギ花粉発生源のデータベース化
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・森林研究研修センター・・・・・ 4

2.スギ開花ステージ及び花粉飛散量の予測
 (1)スギ開花調査の結果
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・森林研究研修センター・・・・・ 9
 (2)空中スギ花粉数調査・患者発症状況調査 (図表はこちら
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・衛生研究所・・・・・・・・・・・・・・・12
 (3)雄花の休眠打破と開花条件
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・森林研究研修センター・・・・・16
 (4)スギ雄花着生量の観測に基づく翌年度花粉総飛散量の客観的な予測手法
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・森林研究研修センター・・・・・20
 (5)スギ開花日の予測手法の開発
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・農業試験場・・・・・・・・・・・・・・・24
 (6)衛星画像による雪形とスギ花粉飛散ステージ (図表はこちら
       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・森林研究研修センター・・・・・29

3.空中花粉アレルゲン濃度の推定と予測・測定手法の検証
 (1) シミュレーション結果及びリアルタイム花粉モニターの検証 (図表はこちら
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・衛生研究所・・・・・・・・・・・・・・・33
 (2)スギ花粉アレルゲン(Cryj1)を有する花粉種及び大気浮遊粒子の同定 (図表はこちら)
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・衛生研究所・・・・・・・・・・・・・・・40
 (3)スギ花粉アレルゲン(Cryj1)の年次差と濃度分布  (図表はこちら)
       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・衛生研究所・・・・・・・・・・・・・・・43
 (4)空中スギ花粉数と花粉アレルゲン量との関係 (図表はこちら)
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・衛生研究所・・・・・・・・・・・・・・・47

 (5)表面プラズモン共鳴現象を利用した空中アレルゲンのリアルタイム測定及び
   カオス理論による花粉アレルゲン予報の可能性
 (図表はこちら)
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・衛生研究所・・・・・・・・・・・・・・・50

4.その他原因植物の花粉飛散期間予測
 (1)花粉症原因植物の開花調査及び予測手法の開発
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・農業試験場・・・・・・・・・・・・・・・55
 (2)空中イネ科花粉調査 (図表はこちら
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・衛生研究所・・・・・・・・・・・・・・・60

5.花粉アレルギー情報提供システムの開発と開発後の運用 (図表はこちら
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・衛生研究所・・・・・・・・・・・・・・・64

U.参考資料

1.学会発表等
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・74
2.研究担当機関一覧
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・76