毒に注意 山菜


豊かな自然の恵みをいただくときは、有毒なものを見分ける知識を身につけ、明らかに食べられると確認できる食材のみを採取しましょう

山菜の毒について

古くから経験的に食用にされてきた独特の風味を味わえる山菜に、基本的には毒はないはずです。
食材としての山菜:古くから飢饉の時の副食的なものが多かったが、現在は独特な風味、自然を感じさせる食材として人気がある。アンケート調査によると、ワラビ、ゼンマイ、コゴミ、アケビ、ウルイ、タラノメ、フキノトウ、ヤマウド、アイコ、ミズ、コシアブラ、アケビの若芽、ウコギ、シオデ、シドケ、ササダケなどがよく食べられる山菜である。
 山菜とは栽培される野菜に対して自然(山野)に自生する食用植物と考えられるが、定義は明確ではない。
 近年は栽培されているものもある。そのいくつかは(タラノメ、ウコギ、コゴミなど)身体によい食材(生体調節機能)として注目され、種々の研究が行われている。

見分け方のポイント
  日本で食中毒の事例のある有毒植物は、約10種類ほどにすぎません。


■トリカブト(毒)とニリンソウ

トリカブト
(毒成分:アコニチン系アルカロイド)
ニリンソウ
見分け方
混生

■チョウセンアサガオ(毒)とゴボウ

チョウセンアサガオ
(毒成分:アトロピン、スコポラミン)
ゴボウ



■バイケイソウ(毒)とオオバギボウシ

コバイケイソウ
(毒成分:ベラトルムアルカロイド)
オオバギボウシ






■その他の有毒植物

ヨウシュヤマゴボウ
(毒成分:フィトラッカトキシン)
ハシリドコロ
(毒成分:アトロピン等)
スイセン
(毒成分:リコリン)
ドクゼリ
(毒成分:チクトキシン)
山形県における有毒植物による食中毒事件
(1990-2014年)
No. 発生年月日 発生場所 摂食者数 患者数 死亡者数 原因食品 主な有毒成分
 1 2014.5.7  村山地域  4 4 0 スイセン リコリン 
 2 2013.5.20  鶴岡市  1  1  0 トリカブト  アコニチン系アルカロイド
3 2012.4.27 新庄市 1 1 0 スイセン リコリン
4 2012.4.26 山形市 1 1 0 スイセン リコリン
5 2010.5.16 東根市 1 1 0 ヤハズノエンドウ 青酸配糖体
6 2008.7.11 山形市 3 3 0 ユウガオ ククルビタシン
7 2008.5.14 鶴岡市 5 5 0 スイセン リコリン
8 2007.4.11 南陽市 1 1 0 トリカブト アコニチン系アルカロイド
9 2006.8.5 新庄市 3 3 0 ヨウシュヤマゴボウ フィトラッカトキシン
10 2005. 5. 9 高畠町 1 1 0 バイケイソウ ベラトルムアルカロイド
11 2005. 5. 6 東根市 2 2 0 トリカブト アコニチン系アルカロイド
12 2004. 4.23 天童市 2 2 0 スイセン リコリン
13 2004. 4.15 真室川町 4 4 0 トリカブト アコニチン系アルカロイド
14 2004. 4. 8 長井市 2 2 0 チョウセンアサガオ アトロピン
15 2003. 5. 7 櫛引町 3 1 0 トリカブト アコニチン系アルカロイド
16 2002. 9.11 長井市 16 6 0 マレイン サポニン
17 2002. 6. 8 寒河江市 1 1 0 トリカブト アコニチン系アルカロイド
18 2002. 5.17 天童市 1 1 0 トリカブト アコニチン系アルカロイド
19 2002. 4.14 尾花沢市 3 3 1 トリカブト アコニチン系アルカロイド
20 2001. 5.19 酒田市 1 1 0 トリカブト アコニチン系アルカロイド
21 1999.10.26 大石田町 4 4 0 チョウセンアサガオ アトロピン
22 1998. 4.20 寒河江市 3 3 0 スイセン リコリン
23 1997. 5.17 米沢市 3 3 0 バイケイソウ ベラトルムアルカロイド
24 1995. 4. 9 寒河江市 2 2 0 ヨウシュヤマゴボウ フィトラッカトキシン
25 1992. 4.21 鶴岡市 1 1 0 トリカブト アコニチン系アルカロイド
26 1991. 4.22 戸沢村 2 2 0 トリカブト アコニチン系アルカロイド
27 1990. 4.15 高畠町 1 1 0 トリカブト アコニチン系アルカロイド


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