サルモネラ菌はヒトに胃腸炎を起こす菌で、食中毒や散発下痢症の原因となります。
当所では、県内の医療機関や保健所等からサルモネラの菌株を提供いただき、
血清型別や遺伝子解析を行っています。

 平成17〜19年度の3年間に153株のサルモネラの菌株を提供していただき、血清型別を実施しました。
その結果、S.Enteritidisが最も多く検出され84株(54.9%)、次いでS.Infantis12株(7.8%)、
S.Poona11株(7.2%)が続きました。
また、S.Typhimuriumのmonophasic variantとされるSalmonellaO4:i:-が1株、検出されました。
この血清型は、1997年スペイン、2002年ニューヨーク市など海外で報告があり、国内においても
増加が指摘されています。
今後も山形県の病原体検出情報によりサルモネラ菌検出状況を確認しながら、
遺伝子解析等をおこない流行状況の把握や感染源特定に役立てたいと考えています。


サルモネラ血清型別検査結果(H17〜19年度)

皆様のご協力どうもありがとうございました